予算審議「活発に議論」 前野三重県議会議長が年頭会見

【年頭の記者会見で、今年の抱負を述べる前野議長=県議会義堂で】

前野和美三重県議会議長は10日、年頭の記者会見に臨んだ。来月中の提出が予定される新年度当初予算案の審議などに向けて「全議員が活発に議論できるよう、副議長と議会運営に当たる」と抱負を語った。

前野議長は会見で、18日に開会する定例会は「当初予算の審議が中心になると思う」と説明。「人口減少や観光、新型コロナなどの課題にしっかり対応しているかを慎重に審議する必要がある」と述べた。

4日に同行した岸田文雄首相の伊勢神宮参拝は「厳重な警備で今までと雰囲気が違った」と振り返り、岸田氏の年頭記者会見は「経済を回す心強い発言があった。総理に期待したい感じすら受けた」と語った。

岸田氏が訪れる30分ほど前に外宮の広場付近で爆竹のような物が破裂したことについては「これからの地方議会選挙で応援演説に入る人も多いと思う」と述べ、警備の徹底を県警に申し入れる考えを示した。

また、先月の定例記者会見で明言を避けた次期県議選への態度については「改めて時間を取り、個人的に報告させてもらいたい」などと述べ、近く記者会見を開いて進退を表明する考えを示した。

藤田宜三副議長は昨年の現場de県議会や「みえ高校生県議会」で「県民の声を直接聞く重要性を再認識した」とした上で「今後も多くの県民に関心を持ってもらえるよう広報に取り組む」と語った。