伊勢新聞

コロナ終息と無病息災願う 四日市・加富神社で鏡餅焼き神事

【鏡餅(手前)を焼きながら、かがり火にしめ飾りを投げ入れる参拝者ら=四日市市波木町の加富神社で】

【四日市】三重県四日市市波木町の加富神社(村木正一・竹村幸夫氏子総代)の氏子有志と同市貝家町、波木町自治会(有竹政史・矢田昭人会長)は7日、150年以上続く伝統の「鏡餅焼き神事」を同神社で実施し、コロナの終息とともに家内安全と五穀豊穣(ほうじょう)を祈念した。

神事は、年頭に神官が約350軒の氏子宅を回って神棚をおはらいする神棚祭から始まり、7日朝、氏子らは薄く切った鏡餅としめ飾りを手に同神社に詣でる。

氏子らは、境内中央の直径約3メートルの穴にたかれたかがり火にしめ飾りやお札を投げ入れ、無病息災を願いながらおき火で餅を焼き、年始のあいさつを交わし合っていた。

同市貝家町の有竹一子さん(73)は「生まれ育った地の氏神様に毎年欠かさず参拝するおかげで家族皆健康です」、村木氏子総代(73)は「節目の伝統行事を絶やさず引き継いでいきたい。今年こそ、コロナが終息してほしい」とそれぞれ話していた。