前菰野町議の伊藤雅慶氏(49)=同町竹成=は6日、三重県庁で記者会見し、任期満了(4月29日)に伴う県議選の三重郡選挙区(定数2)に無所属で立候補すると表明した。連合三重の推薦を受ける方針。
伊藤氏は会見で、支援者から打診を受けたことをきっかけに立候補を決めたと説明。「人を大切にする政治や社会づくりを肝にしてきた町議時代からの取り組みを県政にも生かしたい」と述べた。
その上で、県道や県管理河川などの公共インフラ整備や通学路の安全対策、防災対策の推進、多文化共生社会の実現などに努めると強調。温泉の熱を生かした発電の普及に取り組む考えも示した。
同選挙区では現職の舘直人氏(67)=草莽、五期=が今期限りで引退する。伊藤氏は舘氏の後継ではないとしつつ、舘氏に相談をしながら選挙戦に臨む考えを示した。当選後に所属する会派は調整中という。
伊藤氏は菰野町出身。町職員を経て平成20年10月の町議選で初当選。副議長や教育民生常任委員長などを務め、県議選の出馬に向けて四期目半ばの先月20日に町議を辞職した。四日市大経済学部卒。