伊勢新聞

児童と障害者が餅つき楽しむ 津のどんぐりの家 三重

【餅つきを楽しむ児童ら=津市久居小野辺町のどんぐりの家いちご組で】

【津】三重県津市内に広域型学童保育と就労支援B型などを運営するどんぐりの会は6日、同市久居小野辺町のどんぐりの家いちご組で餅つきをした。学童保育を利用する小4―6年18人と、就労支援に通う障害者9人が臼ときねを使った昔ながらの餅つきで交流した。

年末年始の恒例イベントだがコロナ禍で中止が続き、3年ぶりに開いた。参加者は蒸した餅米を入れた臼に1人10回ずつきねを振るい「よいしょ、よいしょ」とかけ声で盛り上げた。つき上がった餅はあん、きな粉、おろしの三種類に味付け、皆で頬張った。

市立戸木小4年の澤村龍生君(10)は「きねはちょっと重かった。みんなで一緒に餅つきするのは楽しい」、就労支援に通う和田美由紀さん(57)は「子どもたちのついたお餅はおいしい。お正月らしい行事で楽しい」と感想を話した。

同法人では就労支援利用者が児童の宿題の見守りや学童のおもちゃの除菌などもしている。池田芙美理事長(42)は「普段から一緒に過ごすことで子どもたちに自発的な思いやりが、利用者には積極性が生まれていると感じる」と話した。