伊勢新聞

粘り強い走りで上位目指す 都道府県対抗駅伝向け三重県選手団練習会

【合同練習会に集まった都道府県駅伝三重県選手団の皆さん。指で三重の「M」を作り記念撮影=四日市市内で】

1月に男子第28回(22日・広島県、7区間48キロ)、女子第41回(15日・京都府、9区間42・195キロ)の全国都道府県対抗駅伝競走大会が開かれる。47都道府県ごとに男女各1チームを編成し、中学生から一般までの幅広い世代の選手らが1本のタスキをつなぐ。大砲はいない今年の三重県選手団は粘り強い駅伝で全国の上位に食らいつきたい。

3年前の第25回大会8位入賞の男子は当時のアンカー塩澤稀夕選手(富士通、伊賀白鳳高出身)を再び招聘(しょうへい)し「全員駅伝でトップ10入りを」(男子監督の越井武吉NTN監督)。全行程中半分近い高校生区間で、昨年12月の全国高校駅伝2年連続33回目出場の伊賀白鳳勢の走りがカギで、都大路で2区4位の3年生、鈴木千翔選手は「持てる力を出してパワフルに走る」と気持ちを新たにした。

女子は池内彩乃(デンソー)、岩出玲亜(デンソー、津市出身)ら経験豊かな実業団ランナーを擁する一方で、昨年暮れの全国中学駅伝初出場の三雲中の長谷川莉都・結都の中2コンビら今後の三重を担うフレッシュな顔ぶれも。まずは33位でフィニッシュした前回大会の記録2時間23分0秒の更新が目標と言う女子監督の久保幸弘・宇治山田商高教諭は「戦力は未知数。都大路で良いスタートを切りたい」と話していた。

 今月の都道府県対抗駅伝県選手団の合同練習会が5日、四日市市日永東の中央陸上競技場であり、男女計23選手のうち中・高校生世代の選手らが参加した。

【都道府県駅伝男子三重県代表入りした中・高校選手ら=四日市市内で】

女子県代表の1人で昨年暮れ、都道府県駅伝と同じコースの全国高校駅伝に初出場し1区を走った鈴鹿高2年の松本未空選手は「今度は三重県代表として立たせてもらえる。(高校駅伝の)リベンジの気持ちも持って走る」と意気込んだ。

【都道府県駅伝女子三重県代表入りした中・高校選手ら=四日市市内で】

男子はコロナ禍で2021年の第26回大会、22年の第27回大会が連続で中止になっている。高3で〝安芸路〟デビューを目指す伊賀白鳳高の古橋希翁選手は「雰囲気を楽しみながら1つでも上の順位でタスキを渡すことができたら」と話した。

練習会の前には壮行会もあり三重陸協の松澤二一専務理事らが中高生選手を激励。男子県チーム主将を務める実業団チーム、NTN所属の坂田昌駿選手=伊賀白鳳高出=も駆けつけ「中高生の走りを見て刺激をもらえた」と話していた。

【男子】
監督  越井武吉(NTN)
コーチ 日比勝俊(皇學館大)
後藤剛(伊賀白鳳高)
選手
一般 坂田昌駿(NTN)※
辻野恭哉(NTN)
塩澤稀夕(富士通)
高校 島子公佑(伊賀白鳳高③)
古橋希翁(伊賀白鳳高③)
鈴木千翔(伊賀白鳳高③)
秋山稟央(伊賀白鳳高②)
中学 加藤結羽(三雲中③)
廣瀬聡真(多気中③)
小林勇斗(厚生中③)

【女子】
監督  久保幸弘(宇治山田商高)
コーチ 日比勝俊(皇學館大)
田中将吾(鈴鹿高)
選手
一般  池内彩乃(デンソー)※
岩出玲亜(デンソー)
藤田愛子(愛知電機)
加藤綾華(ユニクロ)
近藤萌子(拓殖大)
高校 澤井風月(宇治山田商高③)
藤原亜瑚(宇治山田商高③)
宮田伊織(伊賀白鳳高②)
松本未空(鈴鹿高②)
山中千佳(鈴鹿高①)
中学 山北梨乃(白子中③)
長谷川莉都(三雲中②)
長谷川結都(三雲中②)
※は主将