「本格的に経済回したい」 三重県知事、年頭会見で抱負

【年頭の記者会見で今年の抱負を語る一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は5日、年頭の記者会見に臨んだ。新型コロナウイルスの感染状況は「油断できないが、少し収まっていくと思う」との見通しを示した上で「今年は経済を本格的に回したい」と抱負を語った。

一見知事は「昨年は混沌の中にいる感じだった」とし、新型コロナウイルスの対応やロシアのウクライナ侵攻を振り返った上で「今年は混沌(こんとん)としたものに形が見え、対応する年になる」との認識を示した。

6月に志摩市で開かれるG7(主要国首脳会議)の交通大臣会合は「県を売り出す機会になる」と強調。リニア中央新幹線は「駅候補地を絞る段階に入る」とし、駅周辺の発展に向けて議論する考えも示した。

年末年始は「基本的に津で過ごした」といい、護国神社(津市)などを参拝した。地元の亀山市にも帰省した。リニアを巡る川勝平太静岡県知事の対応などに関する書籍「知事失格」を読んだという。