元会社員で新人の森下廣氏(56)=三重県名張市すずらん台西2番町=は5日、県庁で記者会見し、任期満了(4月29日)に伴う県議選の名張市選挙区(定数2)に日本維新の会公認で立候補すると表明した。
森下氏は会見で、知的障害がある長男を養っている自らの経験を踏まえて「親がいなくなれば生活できなくなるという障害者の不安を解消するため、維新の力を借りて立候補したいと考えた」と述べた。
その上で、障害者福祉施策の充実や福祉業務従事者の勤務環境改善に努めると強調。「名張は産業が少ない」とし、自然エネルギーを活用した発電の研究開発など、新産業の創出に努める考えも示した。
党県総支部の森口あゆみ総務会長が、前回県議選で選挙活動に携わった森下氏に打診して出馬が決まったという。維新は鈴鹿市と松阪市の両選挙区で既に候補者を発表。他の選挙区でも擁立を検討している。
森下氏は伊賀市出身。5年ほど前から名張市内に居住している。昨年8月まで約36年間、伊賀市の自動車部品メーカー「安永」で勤務した。竹保流尺八の師範。大阪工業技術専門学校機械工学科中退。