伊勢新聞

マレーシア観光復活へ 政府当局が大阪で誘客セミナー

【マレーシア観光の魅力をアピールした旅行業界代表団の人たち。後列右から6人目がマノハラン氏=大阪市北区のヒルトン大阪で】

マレーシア政府観光局は、アフターコロナの日本からの観光客を復活させようと、現地最新情報を紹介する新型コロナウイルス感染症拡大以降初の対面式セミナーをこのほど、大阪市内のホテルで開催し、近畿圏のメディア関係者や航空会社、同国での長期滞在に関心のある人ら約70人が参加した。

セミナーには、同観光局国際プロモーション(アジア・アフリカ)シニアディレクターのマノハラン・ペリアサミー氏率いる27人の旅行業界代表団が来日して参加し、同国観光の魅力をアピールした。

冒頭あいさつしたマノハラン氏は、一定の条件を満たす外国人が5年ごとに更新できるビザで長期滞在ができるよう「マレーシア・マイセカンドホーム(MM2H)プログラムを導入している。同プログラム下での友好的な長期滞在政策のおかげで、ゆったりした生活を楽しめる」などと説明。

「ビーチ、山、滝、町の中心でのナイトライフ―どこにいてもマレーシアでの滞在を楽しめる」と来訪を呼びかけた。

この後、旅行業界の担当者から、同国の村で伝統文化を体験できるホームステイや、MM2Hについての詳細な説明などがあった。

会場では、来日した同国のホームステイ協会やゴルフツアー販売店、サラワク州政府などの関係者がブースを設けて映像や冊子を使い、それぞれの魅力を来場者にアピールしていた。

同観光局によると、日本から同国へのコロナ前の観光客数は世界でも上位10位に入り、令和元年には約42万4700人に上っていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で同3年は3100人に減少していた。今年4月から入国規制を徐々に緩和し、8月からはワクチン接種の有無にかかわらず、出国前や入国後のコロナ検査を不要として外国人渡航者を受け入れている。