2022年7月4日(月)

▼国道1号関バイパス建設促進期成同盟会(会長・櫻井義之亀山市長)と鈴鹿亀山道路建設促進期成同盟会(同・末松則子鈴鹿市長)の合同総会が「今後も、早期整備に向けて活動していく」(末松会長)

▼櫻井会長は「大型商業施設が決まり、渋滞緩和のため早期整備を確信している」。リニア新幹線の駅候補地になって、同駅を起点に交通網を整備する意気込みはこれまでにも増しているに違いない

▼17日に来県した岸田文雄首相は一見勝之知事と荒井正吾奈良県知事と会談し、リニア中央新幹線の建設促進への協力を要請した。立憲民主党県連の岡田克也顧問は首相の企業訪問を参院選絡みの「異常事態」と批判したが、両県知事との会談は官邸側の意向。参院選との関連がにおわなくもない

▼静岡県の川勝平太知事がリニア中央新幹線建設促進期成同盟会会長の大村秀章愛知県知事に加盟申請の文書を渡し、大村会長も受け入れ意向を示した。大きなハードルを一つ、乗り越えた感がある。一方で、JR西日本は4月、輸送密度の低い路線を公表。輸送密度の低い路線に関西本線が含まれた

▼新幹線建設と在来線の廃線、ダイヤ縮小はJRの基本戦略でもある。国とJRがそれぞれ、県にアメとムチをちらつかせる格好。一見知事は「リニアの実現は、国全体の持続的な成長につながる。駅とルートの決定に向けてしっかり取り組む」。むろん櫻井市長も同じ気持ち。が、関西本線については「亀山―加茂間の路線はきわめて重要。JR西日本に必要性をしっかり伝える」

▼いまのところ、両者の主張に何の違いもない。