▼両腕に余る幹の太さで、桜の散るのと入れ替わるように赤い花を咲かせて毎年楽しませてくれた木が4月の強い風雨の日に倒れた。たまに見る現象ではある。葉は、先の連日の雨までは生き生きと緑を保っていたが、この2日間の猛暑でしおれ、部分的に土色に変色した
▼東海地方が梅雨明けした。6月の梅雨明けは統計史上、昭和38年以来2回目。異常とは言えないが、梅雨の期間が13日間で最短と重なると、心はざわつく。偏西風が蛇行したため太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げたためという原因がどの程度の頻度で起こるのかは知らぬが、水産資源に大打撃を与えた黒潮蛇行を思わせる
▼三重県は今年初の食中毒警報を発令した。前年比17日早かった昨年よりさらに22日早く、記録が残る平成21年以降、最も早い。25日の鳥羽市の90代の男性に続き、27日も菰野町で同女性が熱中症疑いで死亡した。こちらも1カ月ほど早い。新型コロナが減少か下げどまりか再増加か。24日に70代女性が死亡した
▼値上げラッシュの中で、年金額は減額。年金生活者、すなわち高齢者の生活不安感は強まっている。経済対策はどうなるか。参院選公開討論会で、参政党の堀江珠恵氏はコロナ離職者の再就職、最低賃金の引き上げをあげた。無所属の芳野正英氏は事業継承の促進や農林水産業支援、中小企業の賃金引き上げ。自民党の山本佐知子氏は経済活動回復と並行して中小企業支援―など
▼異常を強調するつもりはないが、いやが上にも高まる圧迫感、ストレスを吹き飛ばしてくれるのはどの候補。