▼新型コロナウイルスの新規感染者が4日連続、前週の同じ曜日を上回る中で「60代から90代までの男女3人」が死亡した。死者と年代との個別の情報も分からない。プライバシーにより配慮したということか。理由も「基礎疾患があった」というだけ。死者への尊厳がおざなりになっていく気がする
▼第6波に備えた対策指針として一見勝之知事が定めた「みえコロナガード」は「感染拡大防止アラート」から「緊急事態宣言」まで、5段階の対策レベルを新規感染者数の動向を第一に判断する。県が「減少傾向にある」とした6日以降、知事会見などで報告するのはまず病床使用率で、感染者数には触れないこともある
▼23日の会見も、病床使用率30%、重症者7人と余裕の状況を報告し「一時4500人を超えていた(自宅療養者は)現在2800人程度」。懸案は全国より1%ほど低いワクチンの3回目接種率と語ったが、27日現在の自宅療養者は3048人。コロナの変化が予断を許さないのは当然として、判断する県が基準をその都度変えていては、都合のいい数字をあげていると受け取られないか
▼対策といえばマスク会食や黙食などを奨励を繰り返すだけ。あとは根拠の乏しい飲食店への時短要請。命令に従わなかったというだけで、20万円以下の過料が課される地裁へ通知するなど、より苦しめる側に回った。見せしめということか
▼子どものワクチン接種が進まないことについて一見知事は「分かる」。親の立場にすれば「信頼する人からの情報じゃないと、なかなか動かれない」
▼同感。