2021年7月13日(火)

▼鈴木英敬知事にルーティン(決まった手順、お決まりの所作)があるのかどうか。例えば、ネクタイ。2期目の初登庁や、いじめ防止のピンクシャツデーなどにピンクを締め、たまにイメージカラーの黄色を用いるようだが、大体がノーネクタイで、それほどこだわりも感じない。県民は気づかないのではないか

▼昨年のピンクシャツデーはマスクもピンクで統一したというから、思いつき程度の意識はしているのだろう。本紙企画『まる見えリポート』は見出しが「知事、来月辞職表明か」だった。知事は「そのような事実はない」などと一部報道を即座に否定する記者会見を開いたので、半信半疑の立場としてはやっぱりかという思いにかられたが、周囲がXデーに向かって動きを速めているという内容で、知事の言動自体に新しい変化があったわけではないらしい

▼添付写真は否定の緊急記者会見の時のもの。大きなマスクで表情が読み取れない。知事のマスクもルーティンというほどのことはないが、多数の場と少数とで使い分けている気がする

▼記者会見でほとんどマスクなしなのは、コロナ警戒を県民に呼び掛けることが多いからだろう。マスクが日常になった最近では、危機感を持った呼び掛けや訴えが逆に伝わりにくくなる

▼ANAホールディングス支援に1年の期限付きで採用した女性社員3人が訪ねた時はノーマスクで、上機嫌はよく分かった。デジタル社会推進局キックオフの記念撮影は、13人もの集まりとしては珍しく全員マスクはなかった。緊急会見はやはりマスクが必要だったのかもしれない。