▼4件(14日)4件(15日)7件(16日)4件(17日)と4日続いて1ケタ台だった新型コロナウイルスに新たに感染した人の数が、18日は14件と2ケタになった。翌日から4日間は1ケタ台で、続く23日から2日間は13件、11件と2ケタとなり、25日はついに22人。まん延防止等重点措置終了後初めて20人を超えた
▼何だかいたずらっ子にからかわれている気がする。「着実に減少」と言ったばかりの鈴木英敬知事としてはそんなふざけたことを言ってはおれまい。ワクチンの職域接種の唐突な一時停止へのいらだちもあったか、26日も17人以上なら飲食店への営業時短要請を検討するとまなじりを決した
▼途端に、という表現は適切ではないが、26日は5件、翌27日は2件。クラスター(感染者集団)発生の志摩市が各1件というのは気になるが、知事のけんまくに恐れをなしたかのようではある。知事はよしよしと腕をぶしているか、緊褌(きんこん)一番、ふんどしを引き締めているか。高齢者のワクチンの2回目接種が都道府県別で18位となっていると明らかにした
▼県が上位の時がお決まりの都道府県別順位発表を中位でもしたのは県の接種ペースの全国下位報道も影響したか。「ほら、そう悪くないだろう」と言っている気もする
▼五輪対策もあり接種を急ぐ国がワクチン不足で一時停止措置に。国に同調してきた県はまたも「情報は、めども含めて全く入っていない」事態に追い込まれた。国にもからかわれている気があるのかもしれない。県民目線が気になる季節である。