2021年6月7日(月)

▼新型コロナウイルスのワクチン接種は5月末で医療機関関係が終わり、高齢者に入った。接種会場が増えるにつれ、ミスも目立つようになってきたが、検証や分析などをせずに突き進んだら当然起こることではあろう

▼ワクチンが予定通りに到着しない、予定が取り消しになったなどは日常茶飯事だったが、今後もワクチンの取り扱いや処方で混乱は続くに違いない。医療関係者の接種結果では、とにかく副反応の話題だけは口コミで駆け巡った

▼2日目に38度前後の熱に悩まされるのは一般的な症状で、痛みで鎮痛剤を服用したという人も多い。接種した日の夕方からだるくなり、倦怠(けんたい)感で頭もボーっとし、翌日一日続いたという人もかなりにのぼった

▼医療関係機関に勤める複数の友人が、体験や同僚の様子をまとめて教えてくれたのはありがたかったが、大ざっぱには症状が重いのは2日目だが個人差はある。中高年でケロリとしていたケースもあれば、腕の痛みは一日で薄れたものの、頭痛は10日ほど残ったという話も聞いた

▼むろん県立病院関係者も含むが、県も自律他律で情報は入手していたろう。今後始まる県職員向けに、ワクチン接種のための職場離脱は職務専念義務を免除することを決めた。副反応次第で翌日も適用し、ともに特別休暇と位置づけ給与も支給される

▼「特別」というのは県得意の手法でかつては特別昇給、特別勤務手当などが〝闇給与〟と指摘された。今回は人事院指令を踏まえたという。後ろ指を指されることはあるまい

▼指をくわえて見ているしかないが、我々は結局モルモットかと県立病院関係者は思うかも知れない。