伊勢新聞

<聖火と走る>ランナー2度目「希望を」 元桑名市教育長 伊藤茂一さん

【57年前の聖火リレーの際の写真と、当時、使用したトーチを手にする伊藤さん=桑名市筒尾の伊藤さん方で】

コロナの影響でオリンピックが1年延期されたことは、ある意味仕方がないことです。高校生のころ陸上に打ち込み、2年生のときに聖火ランナーを務め、教員時代には競技の指導にも携わってきました。選手の皆さんの気持ちを考えると、たとえ無観客になったとしてもオリンピックを開くことが、開催国としての責任だと思います。

この1年は、体を鍛える良い機会になりました。ウオーキングとジョギングを組み合わせて運動することを、毎日の日課にしていました。雨の日も傘を差して、ウオーキングだけは欠かしませんでした。徐々に体力がついて無理なく1キロ、2キロを走れるようになりました。

コロナ禍によって、学ぶことの大切さを改めて痛感しました。今、自分の進む道を迷っている人も多いはず。そうした人たちにも聖火で希望を伝えたいです。