伊勢新聞

<聖火と走る>コロナ禍、元気出る走りを 医師・小川朋子さん

【「元気が与えられる走りを」と話す小川さん=津市内で】

延期の知らせは残念でしたが、医師であることもあり「仕方ない」の思いのほうが強かったです。

昨年2月中旬から県外に一歩も出ておらず、今まで当たり前だったマラソンレースの出場や旅行、飲み会などできなくなりました。

多くの制約や変化はありますが、乳がんの手術などの診療ができている点はありがたいです。コロナ前は忙しく、年に数回だった伊勢の実家に帰る機会が増え、今までで一番親孝行できているように思います。

全ての人が五輪の開催を賛成している訳ではない状況ですが、ランナーに選ばれたことに感謝し、家族や友人、患者さんや医療従事者、コロナ禍で大変な思いをしている人に元気を与えられる走りをしたいです。

私は前回の東京五輪の1964年生まれ。聖火ランナーとして走る予定の4月7日は誕生日です。忘れられない日になると思います。