伊勢新聞

-聖火と走る- 海女文化PRのチャンス 志摩の海女・三橋まゆみさん

三橋まゆみさん

三重県内では4月8、9両日に聖火リレーが実施され、12市町を巡る。県内を走るランナー184人のうち14人の聖火に懸ける思いを紹介する。

聖火ランナーに決まった当初はピンとこなかったのですが、日に日に気持ちが高まってきました。海女などでつくる海女保存会の志摩市の会長という立場。海女のことを知ってもらい、志摩をPRする絶好のチャンスだと考えています。仲間も応援してくれています。三重の海女を代表して走ります。

海女は体ひとつで海に潜り、毎日変化する海の状態に合わせて漁をします。アワビやサザエを採る時季や大きさを制限して、海の環境に影響を与えないようにしています。命がけの仕事ですが、やりがいがあります。現在は高齢化などで、その数は随分減ってしまいました。

海女になって38年。50、60年と続ける人がいる中で、自分はまだまだ駆け出しです。海女文化をつないできた大勢の海女たちがいて今がある。その歴史と文化を知ってもらいたい。後継者にもつないでいきたいです。

スポーツは見るのもするのも大好き。海女の仕事もそうですが、体を動かすことが大好きなんです。テニスと卓球を続けていますが、聖火ランナーが決まってからは、ほぼ毎日ジョギングやウオーキング、ストレッチも欠かしません。体調を万全にして臨み、海とともに暮らす海女と三重の海の素晴らしさを発信したいです。