2019年12月17日(火)

▼夏場は前年同月費20人近くマイナスだった交通事故死者数が秋の深まりとともに同3人減までに迫られた。事故が増加する年末にかけどうなることか心配したが、この数日で前年比同6人、7人と下がって15日現在、8人へ。年末の交通安全県民運動(1日―10日)も、期間中悪化するなどの陰口をきかれることなく終わった

▼昨年は年末ぎりぎりにブラスに転じた。松阪市は7月に交通死亡事故多発警報を、9月からは同非常事態宣言に切り替えて、現在発令中。年末は交通事故ばかりでなく、火災や強盗など事件事故が多発する時期。読者各位も取り締まり当局も、心のシートベルトをしっかり締めてもらいたい

▼何しろJAFの調べた信号機のない横断歩道での車の一時停止率が、県は昨年のワースト3位で、ことしはワーストワンに上昇した。横断歩道の前に人が立っていたら停止するのが法で、れっきとした法律違反だが、それはそれとして譲り合う心や交通標識に対する注意散漫も、一時停止率の悪さと関係あるのではないか

▼年末の交通安全県民運動で通学路などの横断歩道で一時停止を取り締まった結果、摘発件数が前年を63件上回り、マナーの悪さを改めて浮き彫りにしたが、運転中の携帯電話使用など「ながら運転」は減った

▼変な運転をしているなあと思うと、運転手は昔は高齢者か中年女性。最近はスマホや携帯で通話中が加わわり、ゲーム中も珍しくなかった。摘発減は罰則を強化した改正道交法の影響という見方だからマナー全般へどう高めるか。当局にはこの機にもう一奮闘願いたい。