三重県警は22日、警部以上の幹部警察官の人事異動を内示する。天皇陛下御代替わりをはじめとする各種大規模行事の警備需要に向け、警備関連部門は経験者で固める見通し。また定年退職者の増加に伴い、今年から初めて所属長の再任用を採用するとみられる。幹部の声を基に異動を予想した。
■警視正
定年退職者は堀主邦刑事部長、田中健一生活安全部長、伊藤正彦交通部長の3人。伊藤達彦地域部長、杉本幸孝警務部首席、廣田清志四日市北署長が警視正に昇任するとみられる。
刑事部長は水谷昭裕津署長が確実視されている。交通部長は出向先の中部管区警察局から戻る伊藤正孝氏が濃厚。中谷佳人警備部長は留任とみられる。
生活安全部長と津署長は小松雅和首席監察官と伊藤地域部長とで分け合うか。西本茂人四日市南署長は留任の可能性が高い。首席監察官には杉本警務部首席、中部管区出向は廣田四北署長とみられる。
◆首席参事官
北野尚也警察学校長、土口寮二地域部首席、谷合敏伯免許センター長が定年を迎える。
地域部長は村田享輔交通部首席、警察学校長には森本善信桑名署長が濃厚視されるが、それぞれ分け合う見方もある。警務部首席には藤井淳夫警備部首席、射場重人刑事部首席は留任となる可能性が高い。警備部首席は稲葉幸弘鳥羽署長か。生活安全部首席と交通部首席は川上公二伊賀署長と西堀浩一尾鷲署長とで、地域部首席と免許センター長は米倉嗣人生活環境課長と加藤匡名張署長とで分け合いとなるか。
◆大規模署
瀬古充也鈴鹿署長、米田康広松阪署長、稲垣武広伊勢署長が定年退職となる。
桑名署長には野呂清捜査一課長、鈴鹿署長には倉屋孝夫組織犯罪対策課長、松阪署長に柳瀬真生活安全部首席、伊勢署長には原政美会計課長が有力視される。もしくはそれぞれ分け合いとなる可能性が高い。
◆中規模署
天白修一津南署長は早期退職を選ぶとみられる。
四日市北署長は木村光伸総務課長、津南署長に西久保陽交通規制課長、鳥羽署長に青木美清交通指導課長、尾鷲署長に山路美彦情報管理課長、伊賀署長に竹尾和也人身安全対策課長、名張署長に吉田光浩通信指令課長が候補に。それぞれ分け合うとの見方が強い。
◆警務部
総務課長と会計課長、監察課長は大林昌弘捜査三課長、栁生裕也機動捜査隊長、岡﨑浩司広聴広報課長の3者で分け合う見通し。情報管理課長には出向先の県環境生活部から戻る山名通之氏の名前が挙がるが、吉田通信指令課長との見方も。教養課長には定年退職を迎える島田満紀宝署長が再任用で就くか。広聴広報課長には高橋哲也監察官が候補として挙がる。定年を迎える中山貢厚生課長の後任は同じ事務官出身の矢形和喜副免許センター長か。
◆地域部・生活安全部
通信指令課長には定年を迎える新保昌宏大台署長が再任用で就く見方が強い。
生活環境課長には前川善英交通機動隊長が有力視される。少年課長は任官の岡田智治生活安全企画課次長が就くか。人身安全対策課長は高橋康二警務課次長が有力だが、同じ刑事畑で任官の岡田賢治捜査二課次長も候補に挙がる。中西通サイバー対策課長は留任か。
◆刑事部
捜査一課長には伊藤嘉之鑑識課長との見方が濃厚。組織犯罪対策課長は永井宏明監察課長か。捜査三課長には任官となる岡田捜査二課次長か、奥山峰弘津副署長の名前も挙がる。鑑識課長は橋本利秋科捜研所長が有力だが、竹尾人身安全対策課長の目もある。機動捜査隊長には野呂寿夫教養課長、科捜研所長には技官の吉川努同副参事が就く可能性が高い。
◆交通部
交通規制課長には野浪隆いなべ署長が濃厚視されている。青木交通指導課長は留任するとの見方もあるが、異動の場合は黒宮勇一郎高速隊長が後任となるか。その場合は交通機動隊長と高速隊長とを、任官の金川裕之交通企画課次長と池田司警察学校副校長とで分け合うとみられる。
◆警備部
定年退職を迎える真弓学警備一課長がそのまま再任用で留任する可能性が高い。同じく定年を迎える片山雅彦警備二課長の後任は川口克彦機動隊長となるか。出口浩警衛対策課長はそのまま留任とみられる。機動隊長は任官組の野浪成人松阪副署長か北山秀樹警備企画課次長のどちらかとみられ、いずれかの小規模署長とで分け合うとみられる。
◆小規模書
北林正司四日市西署長が定年退職となる。大野敏幸亀山署長と荻田博文熊野署長は留任の可能性が高い。残るいなべ、四西、大台、紀宝署長を近藤順一少年課長、奥山津副署長、杉谷善明組織犯罪対策課次長と、野浪・北山両氏のどちらかとで分け合うとみられる。