▼加計学園理事長との関係で説明つかないことが多すぎると問われて、安倍晋三首相が獣医学部新設「決定のプロセスには一点の曇りもない」と応じ、共産党の小池晃氏から「これが今話題のご飯論法だ」と言われた
▼朝ご飯を食べたか聞かれ「ご飯は食べていない(パンは食べたが、それは言わないでおこう)」というのが法政大の上西充子教授のご飯論法。「何も食べなかったのですね」「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるか、必ずしも明確でありませんし」と続く。安倍首相のすり替え話法をうまく表現しているとネットで人気らしい
▼学園理事長との面談について、記録が破棄されていることは言わずに「念のため官邸の記録を調べたが確認できなかった」の方が秀逸だが、上西教授のご飯論法は「では、何か食べたのですか」とさらに問う
▼答えは「お尋ねの趣旨が必ずしも分かりませんが、一般論で申し上げますと、朝食をとるというのは健康のために大切」。朝食をとったかどうかいつまでも分からないのは、質問者が「朝食」と言わず「朝ご飯」と聞いたからだというのもご飯論法なのだろう
▼自民党の岸田文雄政調会長が津市内の講演で森友問題について「信頼が問われている」など述べたことに鈴木英敬知事は「党内で責任の一端を果たす立場としては妥当」とした上で「一般論として」ときた。「多くの人が事実解明をしなければならないと思っている」
▼岸田発言は政権批判ではないとの認識を示したということだが、「一般論として」も、ご飯論法の必須アイテムには違いない。