2018年2月6日(火)

▼へぇー、部長になって同情されることもあるのか、と目をぱちくりさせられたのは本紙『まる見えリポート、県庁は人事の季節」。「格の高い」重量級ポストながら議会事務局長は職員に敬遠され、候補の1人とされる田中功健康福祉部長に対し観光局長、環境生活部長と毎年1年で異動。今度も1年では「さすがに都合よく使い回されすぎ」と庁内に同情論がくすぶっているそうだ

▼1年交代がこれまでもないわけでないが、新ポストへの期待が理由だった。田中部長のどんな手腕が評価されたのか、昨年の人事後2、3人に聞いてみたのだが「都合よく使い回される」異動があるとは想定外だった

▼もっとも北川県政の時、部長候補筆頭の部次長が外局に異動となり、1年で部長に帰還。1年で県民局長に格下げとなり、それも1年で交代の辞令を受けたケースがある。「2年で一仕事を仕上げる」が当時の幹部職員の不文律。「そのための仕掛けをしていたんだが」。つぶやくような声が耳に残る

▼議会事務局長はかつては昇格ポストだったが、議会の強い要請で重量級ポストになった。それでも現職部長からの横滑りの記憶はないから「知事があまり重きを置いていないのでは」という観測があるとしても不思議はない。が「女性登用も一手だ」という。そういう声が県庁の〝人事スズメ〟の間にはあるということだろう

▼女性登用はいまだ「お飾り」感がぬぐえないというが、「お飾り」ならぬ祭り上げる気がしなくもない。次長級から昇格候補として名前が挙げられたのは男性ばかり。底の浅さは感じなくもない。